HAGIBLOG

自転車とお菓子作り

第12回 時空の路ヒルクライムin会津

16920019

5月17日、日曜日。時空の路ヒルクライムin会津に参加してきた。昨年は同日開催の蔵王ヒルクライムに出たが、今年は開催されないのでこちらに。ときのみちと読みます。

隣県の福島開催で、当日受付もできたので、一日完結で参加できる手頃な大会である。とはいえ当日は3時起き。3時半くらいに家を出て会場には5時半、受付の30分前に着いた。車中でウトウトして受付を済ませ、また車でウトウト寝た。7時半頃、着替えをして、周辺にアップに出かける。

アップなんか本番前に疲れるだけだから、やらない方がいい、などと考えていた時期がありました。最近は、朝走りに出かけても途中から調子が出てくるので、やっぱりアップは大事なんだな、と。効率よくアップするにはローラー台がいいような気がするな。心拍を一気に上げようと路上で必死こいて走っていたら車にひかれました、などというリスクも本番前はというか常にだけど避けるべきである。

16920012

9時、開会式。天気も良く日差しもけっこう強い。でも夏のような湿気がないので快適そのもの。本日のウェアは今季初の半袖短パンで。

僕がホイールを購入してオーバーホールもしてもらったバイクショップの店主もこの大会に出ると聞いていたので、その辺にいないか探してみたが、見つけられなかった。全員がジャージ着てヘルメットかぶっているのであまり見分けがつかない。

ところで今大会、僕に目標があるとすれば、その店主に負けない、というものだ(ちなみに僕は店主より20近く若いので、一般的には勝って当然である。しかし年配の方でも異常に速い人もいるので…)

よいタイムを出したいとか、レースを楽しみたい的な、なるほど健全な目標ではないかもしれない。しかし店主と同じレースに出るとなれば、もうこれしかないのである。負けないこと。一秒でもいいからタイムが上回っていればいい。これで負けたら、どんだけ格下に見られるか分かんないからな。

16890023

16890024

さあ、いよいよレース開始である。 番号順に10秒おきに出走。会場を出て計測ポイントからが計測スタートで、ゴールまでのタイムを競います。

序盤はほぼ平地みたいなもので、かなりスピードが出る。とうぜん列車が形成されるのだが、序盤はちょっと鈍行列車みたいな感じで、どうしたものか、と思っていると、速ええ! 後ろから高速列車がやってきた。よっしゃ乗り換えよう、と最後尾に付こうとしたら一瞬のタイミングの遅れで乗りそこない、微妙な感じで単独行に…。

交差点で大きく右折。本格的な登りが始まった。この辺でバラけた集団に追いついた。ひとりふたりとかわして…などと書くといかにも追い上げているみたいだが、実際は単に遅れている人を追い抜いたというだけで、速い人はもっと先に行っていて、差はどんどん広がっているのだろう。

この大会は初めてだし、もちろんこのコースも初めて走る道だ。どこにどんな坂があるのかわからないが、最初から最後まで全力疾走を心がけるべきだろう。たかだか13.5km、最初の平坦区間を除けば11kmくらいのヒルクライムである。力を出し切る前に終わっていた、ということがないようにしたい。

まあでも、むちゃくちゃな激坂もなく一定の斜度を保っていて走りやすいコースに思えた。道もきれいだし。ペースの乱れもなく、いい感じに走れていたと思う。

残り5kmから看板が出て、3km、1km、と表示された。ラスト1kmくらいは最後の力を振り絞ってアタックといきたかったが、そんな力は残っていなかったようだ。現状維持が精一杯でそのままゴールゲートを突っ切った。太鼓が鳴っていて、天狗か何かがいたのがちらっと見えた。

ゴール後はしばらく道なりに進んで行く。トンネルを抜けて。湖があり、涼しげで、新緑がきらきら光っていて、きれいだなあと思う。福島の道もいいなあと思う。

16890030

16890029

16890028

サービスエイドがあり、アイスと、「しんごろう」という米を団子にして甘い味噌を塗って焼いた郷土料理的なものをいただいた。集団下山で会場に戻り、桜汁(豚汁だと思って食べたけど馬肉だった)を食べた。個人の成績発表があるのかと思っていたら、入賞者の結果だけ。個人のタイムは後日とのこと。

さっさと帰ろうと思ったのだが、帰りの道を間違えて鶴ヶ城の近くに行ってしまったので、ちょっと見学をするなど。会津名物のソースカツ丼なども賞味して、その日は帰ったのだった。

16920030

16890035

そして後日。結果のハガキが送られてきた。ホームページにも参加者全員の結果が出ている。はたして目標は達成されたのだろうか。

結果は…負けてはいなかったようだ! だけど、だからなんだ、という気もするのだった。

レース前、脳裏に浮かぶのは僕のタイムを聞いて自分の勝利を知った店主の顔だった。それを現実のものにしたくない一心で走った。それを阻止できたのは確かによかったのかもしれないが、それがなんだというのだろう。

レース後に、にこにこの笑顔でアイスを食べている店主をお見かけしていた。おかげさまでとてもよく走れましたと報告した。結果は、それ以上でもそれ以下もなかったのだ、と思った。

総合記録 36分49秒 (男子30歳〜39歳クラス 第21位)

16890034