矢島カップは何度か参加しているが、「とても良い大会」という思い出しかない。大会関係者や矢島町の方々が盛り上げてくださり、本当に暖かい雰囲気の大会である。
しかし、ヒルクライムという観点だけみると、この大会はなかなか厳しいコースである。
「良い大会」という印象しか残っていないので忘れているが、よくよく思い返してみると、僕はこのコースを上手く走れたことがないように思う。
先日の月山ヒルクライムでは思うな走りができなかった。それが悔しかったから、矢島カップでは自分が納得できる走りがしたい、という思いを強く持った。
そのために、まず減量に取り組もうと思った。
蔵王ヒルクライムや月山ヒルクライムの時は、おそらく50kgくらいだったと思うが、僕の体型のヒルクラガチ勢だったら、もう2〜3kgは絞っているはずだ。なので目標体重を48kgとした。
与えられた期間は1ヶ月間。
方針としては、練習のボリュームを稼ぐこと、おやつを控えること、食事をもう少し意識高いものにすること。
結果として、7月の走行時間は54時間、走行距離1,766kmと、自分としては過去一番の練習ボリュームとなった。
「思うように体重が減らないな」と思ったこともあったが、少しずつは減っていった。
結果的に、おおよそ48.5kgというところまで落ちた。
7月30日、レース前日の土曜日。
木曜、金曜と完全にレスト日にしていた。
本日は機材チェックを兼ねて西蔵王を軽く走る。
機材面では、今回スプロケットを新調した。(といっても中古品だが)
実は自分が今までどんなギアを使っていたのかよく分かっていなかったのだが、改めて見てみると12-25だった。いつも走っている蔵王だったら25で間に合う。そこまで激坂はないし、勾配がきついところはダンシングしてやり過ごせばいい。
でも先日の月山では、それが効かなかった。自分にはもっと軽いギアが必要だと感じた。
というわけで11-28を導入。どうせならとデュラエースにした。
体調的には調子がいいのか悪いのか分からなかったが、とりあえず走り終えて、洗車をしておく。そのほか諸々準備。
なんとか準備ができて、さあ、たかちゃんと出発。
秋田へは庄内方面から行くことにした。
途中、鶴岡観光物産館の平田牧場でお昼ご飯。僕は、豚汁定食、たかちゃんはヒレカツ御膳。
白米うまい。豚汁は少し塩気が強い気がしたので、汁を半分残す。たかちゃんにカツを一切れもらったが、それもものすごくうまかった。
ご飯を食べた後は、日本海沿いに北上していく。
たかちゃんのリクエストでババヘラアイスを買うなどした。
鳥海高原まで来た。
以前、ここで飲んだ牛乳がとても美味しかったので、今回も飲んで行こうと決めていたのだが、今は牛乳はやっていないそう。ソフトクリームだけ食べていく。
そして会場へ。受付をしてゼッケンと参加賞を受け取る。
例年なら矢島の夏祭りをやっているのだが、今年は中止。たかちゃんは楽しみにしていただけに残念そうだ。
今年は矢島の近くのフォレスタ鳥海に投宿。
ラッキーなことに秋田の旅行キャンペーンをやっていて、東北6県からの旅行者は1泊あたり5000円の割引になる。それにお買い物クーポン2000円付き。さらに由利本荘市独自の割引で3000円の宿泊割引も付いた。めちゃくちゃお得な宿泊となった。
部屋について一息ついたら、とりあえず明日の準備。ジャージ、ドリンクや持ち物のチェック。そしてバイクには計測チップとナンバープレートを付けて、チェーンに給油する。
タイヤのサイドが擦れていたのに気付く。これが原因でパンクしないか心配になる。
今朝走った時も、レスト明けのわりに調子が良くないのでは? 減量で力が出なくなっているのでは? 機材の調整もうまくいっていないのでは? と、何かと弱気になっている。
夕食は洋食のフルコース。「すごく美味い」っていう料理ではないが、正直今日に限っては味はどうでもいい。よく噛んで、全部食べた。
まあレースをしにきた私はそれでいいけれど、もう少したかちゃんも満足できるものだと良かったな。
部屋に戻って、お通じのおまじないにプルーンを5,6個食べた。
温泉はとても良かった。この辺は猿倉温泉っていうのか。ぬるぬるした泉質で気持ち良い。
10時頃、就寝。