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自転車とお菓子作り

4月26日 入籍

4月26日は僕の誕生日である。本日は有給休暇を取得して休暇日とした。休んだ分の仕事を誰かがやってくれるならいいのだけれど、結局自分でやることになるので前日も少し遅くまで仕事をするなど。そのせいか朝起きると、ずいぶんと体が重い気がした。最近はこういう感じが多い。しかし疲れてばかりもいられない。今日は記念となる日なのだ。

脚を回して体の血流を巡らせた方が体調は整うだろうから、ちょうど出勤する頃の時間になってローラーに跨がった。WatopiaのFlat Routeを1周だけしてシャワーを浴びて着替えたところに、ピンポンが鳴ってヤマトのお届けものがあった。

家を出て、たかちゃんと一緒に市役所に向かった。ポツポツと雨が降っていた。雨の匂いがした。整理券を取って、番号を呼ばれて書類を提出した。いくつか書類の不備を指摘されその場で記入して「お待ちください」と言われたので待ち合いイスで待った。

「あめでとうございます」と言われるかな。言われなさそうだね。そんなことを言って待っていた。なんとなく専用の特別な場所があるのかと思っていたのだった。でも普通の受付の並びにあった。住民票をもらうか引っ越しの届けを出すか、そんなのと変わらなかった。

次に呼ばれたとき職員の方は「ではこれでおしまいです。おめでとうございます」と言った。ああ言われた、と思った。

というわけで婚姻届を出してきた。

 

市役所のロビーの一角に、日付の入った撮影ブース(というか通路の壁)があったので、職員の方にお願いして写真を撮っていただいた。そのためにカメラも持ってきていた。何はともあれ記念写真。声をかけた方ではなく、奥から別の方が出て来てくれたので、そういうのが得意な人なのかと思ったらそうでもなかった。でも問題ありません。写っていればいいのです。記念写真も収めたことで、何の実感もないけれど、これでまあ無事完了。

その後はシャンソン物語に行ってお昼ご飯を食べた。パリの朝市。実はたかちゃんはここで一時期働いたこともあった。だからオーナーにも一番に報告できてよかったと思う。

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今日届いた荷物はお祝いの品だった。わざわざ当日に届くようにしてくださった。色紙に寄せ書きまで。何かにつけて騒ぐのが好きな人たちなのだ。自分がされると大変おもはゆい気持ちになるとともに嬉しくもあります。

今日はいつものようにお家でごはん。ミートパイは僕たちのごちそうの定番メニューともいえましょう。以前、二人で料理教室に行ったときもある(一度だけ)。そのときの料理がミートパイだった。習った通りでなくだいぶ手抜きもするけど、それから何度か作って食べた。慎ましくご飯を終えて早めに寝る。寝ることが明日の活力となる。たかちゃんは早い時間に就寝。僕もその後少しして寝る。いつもの繰り返しを、これからも。

以上が今年の僕の誕生日、および今度からは結婚記念日にもなった4月26日の日記でした。

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いつだって今が

土曜日。朝は6時前に目が覚めて、そんなに体は重くない。外に実走に行くかローラーやるかこのまま寝ているか、ふとんのなかでごろごろしながら考えて、いっちょ走りにいってみっか、と支度を始める。外はちょっと肌寒い気温でしたね。まあ走るのには適しているともいえる。あまり力まず淡々と西蔵王を登って蔵王温泉まで。

冬用グローブで来たので帰りのダウンヒルもそんなに寒く感じず良かった。と思いきや、もうすぐ下り切るところでポツポツと雨が落ちてきて、けっこう濡れてしまった。

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暖かいシャワーで解凍して、ちょっと用事で悠創館へ。悠創の丘から久しぶりに芸工大まで歩いて行ってみる。知らない建物が増えてるなあという印象。学食なんかも変わったみたい。学食のテーブルで持ち帰った仕事を少しやって、また悠創館へ戻る。お昼は西蔵王のそば屋さん、大山桜へ。こちらは初めてのそば屋でした。

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家の前の公園の桜は満開。芸工大裏とかの桜も満開は過ぎたようなのだが、家の前の桜は遅いのかな。天気も良くなり、洗濯やふとん干しなど。ふとんはそんなに熱心に干す方ではなかったのだけれど、最近はマイブームで頻繁に干したい気分

 

 

 


。その方が気持ちがいい。

夜は餃子を包んで、水餃子と焼き餃子。餃子も冷や奴もこの前のうどん屋の影響で柚子胡椒で食べる。おいしくいただきました。

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日曜日も蔵王温泉まで走ってきました。朝はのんびりしてから9時過ぎ頃から出かける。本日は日が出ていて多少は暖か。

戻ってお昼は家でうどん。食後に散歩がてらカフェに出かけてスイーツ活動。じゃがいものパフェとさつま芋のなんとかケーキをシェアしました。

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午後から夜にかけては『四畳半神話体系』を見るなど。京都の大学生が主人公。入学当初に「このサークルに入ればバラ色のキャンパスライフが待っている(はずなのだが)」という並行世界が1話ごとに繰り返される。 

四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)

 

 

なんというか、昨日大学に寄ったときもふとそんな気配がしてあまり考えないようにしていたのだけど、このアニメを見てもやはり私自身の冴えない学生生活を思い出すのである。しかし時計の針が巻き戻ったってまた同じような結果が待ち受けているのだろう。それを運命という人もいるだろう。「あのとき別の道を選んでいれば…」という後悔はなくはないが、別にやり直さなくてもいいかなと思う。たぶんいつだって今が最良の時間なのだ。そう思うのでありました。

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かしわや うどんライド

先週の日曜日。朝はローラー。いつもより若干キツめの負荷で回そうと思ったら、途中ぜんぜん力が出なくなった。これはエネルギー切れだと思って断念。1時間やるつもりが、40分で切り上げた。

少し休んだ後、今度はたかちゃんとサイクリングへ。ようやく今年2回目の実走。今日は暖かいけれど風が強いので、そんなにも気分が乗らず。でもいいかげんこの辺で乗っておかないと、本当に乗らないメンタリティになりそうなので、重い腰をあげて出かけることに。

まあ今日のところは軽く行ってすぐ帰ってこよう、ということで、みつばちガーデンカフェでお茶して帰ろうという計画。と思ったら、そちらは混んでいて待たないといけなかったため取り止め。なので、そういえばと、近くの気になっていたうどん屋に行ってみることにしました。

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このプレハブの小さな店構え。でもおいしいらしいという噂を聞いて、この道を通るたび気になっていたのでした。以前も行こうとしたときは土曜日で定休日だったり。中を覗くと2、3組のお客さんがいて元々少ない席は埋まっており。外で少し待って、何人かお店を出たところで席に着きました。

醤油うどんが基本っぽいのでとりあえずそれを。あとお腹が空いてきたので餃子と煮込みも注文。お通しにお酢と柚子胡椒で食べる冷や奴が出たのですが、この食べ方は初めて。これがいきなりおいしい。続いてタン下の煮込みが出て、これもおいしい。

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しばし待つこと10分ほどで餃子とうどんも到着。初めて食べるので最初にレクチャーがありました。柚子胡椒と生姜をかき混ぜて醤油を3回かけ回す。全粒粉を使った極太のうどんはコシがあって食べ応え十分。以前はもっと太くて固かったとか。一玉200円でおかわりできるので、おかわりしようかなと食べ進めていましたが、一杯食べてみるとかなりお腹いっぱいになりました。餃子もこれまでに食べたことのない味。何もかもが絶妙。いや、ちょっとすごい店を見つけてしまいましたね。

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今日はかなり暖かだったです。本日はウィンドブレーカーも平地を走る分にはいらないくらいでした。黄色いウィンドブレーカーは下ろしたてのRapha Classic Wind Jacket。オレンジ色のを持っていたが黄色を追加購入したのである。現在は取り扱いがなくなっている製品なのだが新品をヤフオクだかメルカリだかで入手。

そう、冬の間にいくつか買い物をしておったわけです。これまたRaphaの青いシューズとか。これ1足買ってけっこう気に入ったのでストック用にもう一足。これもヤフオクだかメルカリだかでちょうどサイズが出ていたので。あとサングラスも新調。アソスのZeghoを海外通販にて。国内価格だと異常にお高いけれど、海外通販のセールならば手も出せるというもの。なかなか軽量で良さそうである。道具もウェアも増やすなら、それと比例してたくさんと走らないとね、とは思うのですが。

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似顔絵

しばらく日記を書きそびれてしまいました。書くことがあるようでないようで、でもそれなりに忙しく、ただ気持ちに余裕を持てず毎日が過ぎて行くのでした。

その間に村上春樹の『騎士団長殺し』は第2部まで読み終えた。読んでいる最中の面白さの度合いでは、最初の方は「これは大変なものだぞ」と期待がぐんぐん高まる感じであったのが、途中からは横ばい状態で、最後はややあっさりと終わった印象であった。でも終止ぐいぐい読まされるたいへん面白いものでした。

小説の主人公は、肖像画を生業としてなかなかの巧者で評判も良い、というような画家であった。肖像画というより似顔絵なのだけれども、実生活でも似顔絵を描かれる体験がありました。そのことを書いてみよう。

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その絵は1枚の色紙に描かれた。カーディーラーのオープン記念かなにかで、お店の中で似顔絵描きというのをやっていて、そこで描いてもらったのだ。オープンしたばかりの明るい店内はお客さんで賑わっていて、その似顔絵描きもなかなかの盛況で、ずいぶんと順番待ちができていた。予約をして、お店を後にして蕎麦などを食べに行った。蕎麦とふきのとうの天ぷらなどを食べた。2時間後にまたお店に戻り、いよいよ似顔絵が描いてもらうことになった。

 

こんなふうに改まって自分が描かれるという体験が、いつ振りなのかわからない。僕自身も以前は画学生だったのである。だけど、そのときだって人物画も似顔絵もほとんど描いていなかったし、描かれたこともなかった。子ども用なのか低すぎてひどく座りにくい椅子に腰かけて固まっている僕を、画家は鋭い眼で睨みつけると、数種類のペンを用いて慣れた手つきでさらさらと輪郭を描いていく。衣装は想像で描くというので、おまかせした。

別の人を描いた完成品が何枚か飾られていたから、こういう感じに描いてもらえるのね、というのは分かっていた。だからまあ、過度な期待はしないにしても、まあまあいい感じに描いてもらえると記念になるね、くらいには思っていただろうか。

けれども、完成して受け取ったそれは、想像していた自分とは意外なほどに違っている似顔絵だった。似てるといえば似てる。絵はふつうに巧い。細かいタッチを丁寧に使い分けている。でもなんだろう、この、これじゃない感。

きっと、モデルも姿勢やら表情やらが良くなかったに違いない。だから描きにくかったのかもしれない。それに限られた時間の中で、一発で絵を描くということがどれほど難しいことか。あるいは、僕はあまりに自分がイケメンだと思い込んでいるために、それによってこの似顔絵が別人のようだと考えるのかもしれない。こんなの違う、と必死に訂正したいだけで、本当はまごうことなく僕自身の肖像なのかもしれない。しかし、この不審な男が?

 

「ぼくもぼくのことが理解できればと思う。でもそれは簡単なことじゃない」。『騎士団長殺し』の主人公はそう語ったのだった。同じことをつくづく思うのである。僕も僕のことが理解できればと思う。でもそれは簡単なことじゃない。

じっと長い時間見ていると、ふと、この似顔絵はやはり自分自身なのかもしれないな、という気がした。そう思うと、僕はすごく申し訳ない気持ちになる。特に、この隣の人に対して申し訳ないと思う。彼女はこうした不審さを何よりも嫌がるはずだから。

この似顔絵を描いてもらうことによって、ひとつ理解が深まった気がするし、それも含めて最近僕はいくつかのことを学んだ。僕は自分のなかにある不審さをできるだけ取り除いていきたい。そしてこれからも楽しく生きていきたい。

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騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

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