7月31日(日)
4時のアラームで起床。
温泉に入って体を温めて、ホテルで用意してもらった朝食のおにぎりを食べる。
それと秘蔵のモルテンドリンクを作って飲む。
おにぎりだけでは足りないかと思って売店でもなかを買っていたが、結局食べなかった。
5時にホテルを出て会場へ。よく晴れている。早朝はまだそれほどでもないが、これからどんどん暑くなりそう…。コンビニで氷を買う。
アップはローラーで行った。汗が滝のように落ちる。
たかちゃんは応援バスでフィニッシュ地点へ。
アップを終え、ジャージに着替えて召集時間を待つ。買っていた氷で体を冷やす。
ストッキングに氷を入れて、ジャージの中に入れるという、プロがよくやるやつを試してみた。なるほど、これは良さそうだ。
パレードラン直前にもう一度氷を詰めて、出発。
競技がスタートする頃にはほとんど溶けていたが、だいぶ暑さを和らげてくれた。たかちゃんのストッキングが役立った。
7時32分、男子Dクラススタート。
日陰を求めて道の左端に並んでいたため、前に上がって行くのに遅れてしまった。
でも問題なく先頭集団に追いつく。
心拍数は180までストンと上がる。でも呼吸はそれほど苦しくない。
心拍が軽く上がるのは、疲労が抜けていて全開で動ける状態なんだろう。悪くない。
先頭集団は5人パックになり、ローテーションしながら進んでいく。ズバ抜けた強者はチャンピオンクラスに行くだろうから、年代別クラスはある程度足並みが揃うのかも。
序盤は、良い感じに足が回る、と感じていた。落ち着いて水分補給もできていた。
最初の下り区間を経て、また淡々と上る区間が続く。すると、ペースは変わっていないと思うのだが、前に出られなくなっていた。いつの間にか消耗していたようで、急にそれが表れはじめた。
中瀬さんと小川さんが前を行く。
小川さんは蔵王HCで一緒に走ったが、その時よりもずっと強さを感じる。
中瀬さんは僕は存じていなかったが、中盤はずっと前を引いていてかなり安定した強さをお持ちのようだ。
苦しくて、とうとう前の2人との間に距離が空いてしまった。さらに星さんに追い抜かれて4番手。この時間帯が一番苦しくて、もうダメかと思った…。
それから2回目の下り区間に入った。下りというよりアップダウンが繰り返す感じ。ここでなんとか少し休むことができたかもしれない。とはいえ、できるだけスピードを保つことを意識しながら走る。
星さんからはまた先行することができたが、どれだけの差か分からない。
しばらくそのペースで走り続けていると、見えなくなっていた小川さんの姿が見えてきた。追いつきそう。
2度目の給水ポイント前で追いついた。残り4km。
さて、ここからの展開を考える。
どこで抜け出すか。
ゴール手前まで一緒に行ってのスプリント勝負は避けたい。だけどあまり早くアタックしても、その後失速して返り討ちにあいそう。
とりあえずは付き位置をキープして足を溜めたいが、溜まっていく感じも全くない…。
残り2kmくらいで、ほんの気持ちペースを上げて前に出る。当然離れない。
勾配がキツい箇所で腰を上げて、おそるおそる揺さぶりをかけていく。と、そのタイミングで、厳しい勾配が長めに続く直線が見えた。ここと決めて、アタックする。
というかアタックともいえないヘロヘロのダンシング。が、「今この時のために減量してきたんだ」と思って力を振り絞った。さすがに離れた感触はあったが、後ろを振り返る余裕もなく、その差は分からない。
そのままギリギリのところで踏み続ける。
観客が見えてきたからもうちょっとでフィニッシュだ。
たかちゃんもいた!
数秒差で小川さんに先着! 年代別2位を獲得。
1位の中瀬さんは1分以上先にゴールしていたようだ。
最高に楽しいレースだった。
集団でローテしたり、追いつき追い越されの展開があるヒルクライムは初めてだった。
自分が納得できる形で走り切りたい、という目標は間違いなく達成できた。一緒に競い合っていただいた選手の皆さんのおかげだと思う。
コロナだから無いのかも、と思っていたスイカの食べ放題もちゃんとあって、「やっぱり矢島は最高だ!」と思った。
下山後の豚汁とおにぎりも美味しかった。たかちゃんは「ヒラボクの豚汁より美味しい」と言っていたが、その通りだ。
表彰式に参加した後は、帰宅。…の前に、お土産を買いに行かなければ。
クーポンを使える店舗がよく分からなかったので、ホテルまで戻って売店で購入することに。その後また花立牧場に行ってソフトクリームを食べてきた。いやー、満足。
本当に本当に楽しい矢島遠征でした。矢島の皆さん、選手の皆さん、そしてたかちゃんのおかげである。ありがとうございました。