結果としては「男子Cクラス 3位入賞」という成績を収めることができました。
40歳になって最初のレース。Cクラス最年少というは、まあ有利なのかもしれないが、私より強い人はいくらでもいるからな。なので、まさか入賞できるとは思っていませんでした。
ところで今回初めて、Goproでレース動画を撮影を試みてみました。
スタートからゴールまでの一部始終はこちらで。
以下、当日の日記です。
朝は3時のアラームで起床。胸に心拍計(Airfit)を付ける。トイレ1回目。
3時半に家を出発して、4時半には会場に着いていた。
朝食に塩むすび(大きめ1個)を食べる。それとモルテンドリンク(久しぶりのレースだったので、賞味期限切れのやつ)。
アクティブリゾーツ宮城蔵王のトイレをお借りして、トイレ2回目。
車に戻る時にポツポツと雨が降り出した。だんだん激しくなってきて土砂降りになり、車の中で、一気に萎えた気分に。
昨日の散髪屋で、「雨降りそうだけど、その方が番狂わせが起きて良い結果になるかもね」などと冗談で言っていたのを思い出す。
確かに強豪選手でも調子を崩すかもしれないし、少なくとも自分はベストなパフォーマンスを出せるようにしよう、と気持ちを立て直した。
6時。受付開始とともに受付を済ませ、下山用荷物を預ける。
その後、アップを始める。
雨に当たらない場所でローラーを行う。
体が温まり、ポタポタ汗が落ちるまで。心拍は170後半くらいまで上がった。
本番ジャージは、半袖エアロジャージか長袖ジャージにするか迷っていたが、気温自体はそこまで低くないような。なので半袖で行くことに決めた。長袖にしても水を吸って重くなりそうだし。
7時。ゼッケンを付けてジャージに着替える。
カフェイン200mg入りエナジージェルを摂る。
モルテンドリンク150mlを入れたフラスクを後ろポッケに。バイクにはボトル無し。
さあ、準備が整った。
スタート地点に向かう。
あっ、車にグローブ忘れた。
手が濡れて滑りやすいかも、と思ったが、雨のなか戻るのが嫌すぎるので素手で行くことにする。
7時20分、スタート地点に並ぶ。雨は小降りになっていた。ありがたい。
ストラバで見知っている長谷部さんがいたので挨拶する。
実力的には長谷部さんは間違いなく私より速い1人。
そして斜め後ろあたりに、今大会同クラスのトップ選手と思しき人たちを確認。
7時33分、レーススタート。
登坂が始まると後方からトップ選手たちのパックがやってきた。すかさず後ろに付いていく。自分も入れて5人くらいか。さすがにペースが速い。
しばらくして、僕の前にいる長谷部さんが、前の3人との距離を空けた。
「おや、行かないのか?」と思い、グッと踏んで前に追いつく。後で聞くところによると、オーバーペースにならないように抑制していたという。
僕はといえば、完全に舞い上がっていたと思う。パワーメーターもほとんど見れていない。チラッと目に入ったときの数値は常に5倍以上、心拍は180を超えていたような…
冷静に考えたら、自分にこんな強度を続けられるわけないのだが…
その5倍ペースから、宿谷さん(Cクラス優勝者)がスルスルと抜け出していく。そして20mくらい差を付けたところで落ち着いたように見えた。
そのとき、である。頭のネジが吹っ飛んでいたとしか言いようがないのだが、飛び出して宿谷さんまでブリッジを試みようとしていた。体が勝手に動いていたというか。
一旦は追いつき、なんとか食らい付いていこうとする。が、ヤバい。ここは完璧にレッドゾーン。無理。
限界に達し、みるみるうちに離されていく。
まもなく岩川さんに追い付かれる。
もうパワーを維持できない。岩川さんも見送る。
この時点で3番手。
ゴールまでまだ半分あるぞ。もうこれ以上ペースは上げられないから、追い付かれたら終わり。誰か迫って来ているのかどうか、怖くて後ろは振り返れなかった。
パワーメーターを見ると、今度は見慣れたいつもの数値くらいしか出ていない。レースの魔法は解けたようだ。しかしそれでも、できるだけペースを落とさないように必死で踏み続ける。
延々と一人旅が続いて、なんとかフィニッシュ。
記録は1時間3分5秒。
もし無謀な食らい付きをせず、ペース配分を考えて走っていたら、もう少しタイムは良かったのだろうか。いや、無理やり付いていこうとしたから自分以上の力が出たのかも。
アドレナリンが出まくって普通じゃなくなるというか、レースはこういう普通じゃないところが楽しい。
そして、私の自転車人生、一度でいいから表彰台に乗ってみたいな、とひそかに思っていたのだが、今回の蔵王ヒルクライムで達成できるとは思わなかったな。達成してしまうと、嬉しくもあるけど寂しくもあるような…
まあでも本当に、雨だったけど楽しくて、おまけに結果も良くて本当に良かったです。