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自転車とお菓子作り

BMC SL01 (2008)を買ったときのこと

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もう乗らないかなと思っていたBMCのアルミロード、SL01。気が変わって、もう一度乗れるように復活させた。

中古のSTIレバー(ST-6700)を入手し、壊れたそれと交換。ワイヤーも新品に張り替える。調整は完璧じゃないけど、まあこんなものでいいや。バーテープは以前買って使っていないのがあった。そいつを巻いて、うん完成。

 改めて見ると、あちこちにダメージが見られる。でもとりあえずはまた動くようになった。そのことが思いのほか嬉しくて、たまには外でも乗ってみようか、なんて思ってみたりする。

 

 

このBMCは、僕が最初に買ったロードバイクである。ニールプライドに乗り換えてからは、ほぼZwift専用機になっているが。


買ったのはもう10年くらい前のことだ。

ロードバイクを始めたきっかけは…なんだろな。そもそもは、ロードバイクに乗りたいと思ったのではなく、単にかっこいい自転車を所有したい、みたいな感じだった。当時はいろいろと人生に腐っていて、なにか気分を上げてくれるような、刺激になるものがほしい、と思ったのだった。

 

最初はバイク(エンジン付きバイクの方)を買おうかと思ったのだが、しかしながら、エンジン付きバイクはそれなりに高い。でも自転車だったら、それより少ない予算でもすごく良いものが買えるんじゃないか。

自転車で何がしたいとかの目的もなく、何の知識もないまま、漠然と「いい自転車がほしいなあ」と考えていた。

 

そして「これは」と思う自転車をネットで見つける。

それがBMCというメーカーのロードバイクだった。

 

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この時期のBMCというと、フレームの交差部分の造形が特徴的だ。この骨っぽい感じ。この部分には、妙に惹かれるものがあるな…と思った。

 

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だけどBMCのロードバイクにはけっこういい値段が付いていて、ちょっと手が出ない感じだった。でも海外の通販サイトで、SL01のフレームセットが売られているのを見つけて、それだとかなり安かった。型落ちとなった2008年モデルだったか。

 
ただ、いきなり海外通販で買って大丈夫なのか?

フレームだけ買って、どこに頼めばいいのか? 他所で安く仕入れたフレームを持ち込んだら、自転車屋からすると面白くないのでは? 

いろいろと心配だったけど、とりあえずショップに行って、組んでもらえるか、聞いてみた。そしたら「いいよ」と言ってもらえた。持ち込むことに対しても「乗りたいフレームがそれなら、良いんじゃないの」と、快く引き受けてくれた。クマガイジテンシャの熊谷さんである。本当にありがたかった。

 

それで海外のサイトでポチって、到着を待った。なかなか不安になるくらい時間がかかって、たしか3、4週間くらい待ったんだっけ。届いたそのフレームは、大きい箱に無造作にポロンと入っていて(関税で開けたからか知らんけど)、雑すぎるだろ、と思った。

それを持って行って、サドルやホイールなんかはお店にあるもので選んで、組んでもらったのだった。

 

一週間後、完成したロードバイクを受け取って、そのまま乗って帰るとき、路面のゴツゴツした振動が痛くてしょうがなかった。「早く走れそうだ」とか「遠くまで行けそうだ」とか、そんなポジティブな感想は1ミリも持てなかったと思う。

念願の自転車は手に入れたものの、ロードバイクの乗り方なんか全く分かっていなくて、近所をうろうろしてみたり、ごく近い職場への通勤に乗ってみたり、最初はそんな乗り方しかしていなかった。

サイクリングと呼べるものをするようになるのは、もう少し後になってからである…