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自転車とお菓子作り

トルコ日記7 失くしていないものは失くせない

トルコ最終日

5月5日。いよいよ最終日になってしまった。まあまあ早い時間に目が覚めた。体調も良くなったし、朝の散歩に出かける。

今日はガラタ橋の方に行ってみよう。朝から釣りをしている人たち。橋を渡ったところで引き返す。ガラタ塔を横切っていく。お店の前でパイナップルに串をさす仕込みをしていたので、一本売ってもらって食べる。

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昨夜のうちにまとめていたスーツケースに、残りの荷物も詰め込んだ。トムトムスイーツとも今日でお別れ。お世話になりました。

部屋に置いてあったポストカード。これはもらっていっていいよね。昔のトムトム通りの地図。

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イスタンブール現代美術館

今日の夕方のフライトなので、1時くらいまでに空港に着いていればいいだろう。空港までのバスは1時間かかるとして、午前中は観光できるぞ。

イスタンブール現代美術館に行ってみようと決めた。

移転先が、イスティクラル通りの近くにあるっぽい。スーツケースを引きずり引きずり激坂をよじ登ってそちらに向かったのだが、全然場所が分からない。いかにもそれらしきモダンな建物があり、これかと思ったのだが、これじゃないらしい。

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どうにも分からないので警備員みたいな人に聞く。あっちだ、と指す方は、地図が示す場所とは違うようだが…とりあえず行ってみると、あった。先ほどの建物とは全然違って歴史を感じさせるファサードである。

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もしかするとまだ仮の場所での営業なのかな。知らんけど。入ろうとすると、10時からだと止められた。おっと、あと5分。
スーツケースは中のクロークで預かってもらえた。リュックとかの荷物も全部預ける。持ち込んじゃだめだというので。

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1階の受付でチケットを購入すると、まずはエレベーターで4階に行くように促される。上から見ていく。

最初の展示は、トルコの少し昔の写真家。トルコの風景の写真などは、たしかに一昔前の光景なのだが、なんとなく僕たちが見てきたトルコと同じ空気を感じるな。なかなか良い写真。

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一階降りると、近現代の作家の作品。階ごとにテーマがある。ほとんどトルコの作家かな。

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今度はテキスタイルの作品など。

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そして空港へ
一階まで見終わって、ミュージアムショップも見たら、そろそろ行こう。賑わうイスティクラル通りを通ってタクシム広場へ。

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空港からタクシムまでのバスがあったということは、逆もあるはず。でも来るときはここで降りなかったので、どこがバス乗り場なのか不明。広場は広いし、それらしきバスも見当たらず。

こういうときはさっさと聞くに限る。また警備員だか警察の方だか見つけて聞く。教えてもらった方に行ってみると、見覚えのあるバスが停まっていたので、一安心。カードの残高がぎりぎり足りないので、ちょっとだけチャージして、バスに乗り込む。

けっこう混んでいて席がいっぱい。一番後ろの席に座った。

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大空港に到着。

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お昼時なのでランチを。せっかくなのでここでもトルコ料理キョフテなどを食べてみる。アイランも飲み納め。

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失くしたもの失くしていないもの
搭乗口に向かっていると、ふと何かがおかしいことに気づく。何かがないな…と思ったら、あれ、ジャケットがないぞ!

どこかで落としたのか? セキュリティーチェックで一旦ジャケットを脱いで、ゲートをくぐって受け取ったのは覚えている。

そのあとは手に持ったまま本屋を覗いて…そのあとどうしたんだっけ。本屋の店員に聞いても知らないというし、通った場所を一通り見て回っても、どこにもない。

 

それにしても、ジャケットを落として気がつかないなんてことあるか? 狐につままれた気分だ。まあいいか。ユニクロのジャケット、わりと気に入っていたけど。

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ぶらぶら歩いていたら、中国人の女の人に助けを求められた。何かを失くしてしまったそうで「落し物窓口がどこか知っているか?」と言っている。ごめん知らない。というか僕もそこ行きたいぞ。僕もジャケットを失くしたんだよね、というと、まあ…みたいな顔をしていた。


そんな出来事があり、飛行機に乗り込んだのであった。

機内で見た映画は「メリーポピンズ リターンズ」。メリーポピンズのセリフで「失くしていないものは失くせない」っていうのはなかなか含蓄のある言葉だな。

そうね、いろいろ心配しがちなたかちゃんにも伝えたい気がする。失くしていないものは失くしていないんだから、心配しなくてもいいんだよ、と。

ま、そうはいっても僕のユニクロのジャケットは失くなりましたが。


日付も変わって韓国の仁川空港に到着。乗り換えまでけっこうな時間がある。適当に時間をつぶし、仁川から成田空港→上野駅→新幹線で山形駅→タクシーで家、と、長い長い帰路をたどったのであった。

これでトルコの長旅もおしまい。いろいろ良い体験ができました。思い出は失くせないから、これからまた「こんなことがあった」と思い出したりできると楽しいね。完

 

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