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自転車とお菓子作り

トルコ日記3 メーデーのイスタンブール

トルコ3日目

今日はカッパドキアからイスタンブールへ移動。朝はちょっとゆっくり起きて朝食へ。

ホテルからはカイセリ空港までの送迎バスを頼んでいた。乗合のチャーター便みたいなやつで、2人で100TLくらいだったか。さようなら、カッパドキア。思い残すことは…乗れなかった気球か。また来ることは、あるかな?

 

気球といえば。つい僕は『気球に乗ってどこまでも』を一人で歌ったりしていたのだけど、それを聞いたたかちゃんが、「そんな曲知らない」というので驚いてしまった。世代的にそんなに離れているわけでもないのだが、この合唱曲を歌わない小学校とかあるのか!

 

カイセリ空港にて、チェックインして、搭乗を待つ。

いつもなんとなく飛行機に乗っているけど、これがもし一人だったら、遅れずに空港に着けるのか? とか、ちゃんとチェックインできるのか? とか、いろいろ不安になるのだろうけど。たかちゃんとの二人旅だと何も緊張しないな、と思った。

 

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機内では、来た時と同じサンドイッチが出た。これからおいしいものをたくさん食べたいので、機内食のサンドイッチなんか食べないでおくべきか。迷ったけど、もったいない精神で食べたら、思ったよりもおいしく食べられたのでまあよかった。

そして再びイスタンブールの空港へ降り立った。



バスで新市街へ

空港から市街地まではどうやっていくんだ?ってことで、とりあえず目についたバス乗り場へ向かってみる。行き先の一つに、ホテルに近いと思われる地名、タクシム(Taksim)があったので、これに乗ればよさそうだ。チャージ式の交通カードを二人分買って、いくらか入金しておく。

なかなか新しいバスで快適だった。

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だいぶ街中に入ってきたな、と思っていたら、途中でどこかに停まって、乗客が降りていく。僕らは終点までいくのだから、と余裕こいて待っていたら、運転手に「君らも降りろ」と促される。なんだろう? バスはここでストップするらしい。

 

そういえば、今日は5月1日、メーデーなのだった。どうやら、その関係でバスがストップしているらしい。話を聞くと「代わりのバスがあっちから出ているから、それに乗れ」と言う。でも「あっち」というのが、どこなのかよくわからない…。


若干混乱していると、バスの乗客を捕まえようとしているタクシーの運転手が、「乗っていかないか?」としつこく声をかけてくる。

乗らないよ、と思ったが、待てよ…。携帯の地図で現在地を見てみると、もうすでに中心地の近くまで来ていて、タクシムまでもそんなに遠くはなさそうだ。

 

バスでタクシムまで行ったとしても、そこからホテルまで少し移動しなければならない。電車で行くか、あるいは歩くか。それならここからタクシーで真っ直ぐホテルに向かったほうが便利なのでは…。

そんなふうに計算して、結局タクシーに乗ることにした。なんとなく客引きに引っかかったようで癪だったが。



そのタクシーの運ちゃんがね…

タクシーに乗り換えて、ホテルを目指す。たしかに、ところどころの道で閉鎖されているところがあった。ホテルまでも普通のルートで行けないようで、迂回しながら進む。「こんなところ車で行くの?」というような細い路地に入り込んでいくのでヒヤヒヤした。

到着すると、メーターの示す料金は100TL近い。なんとなく高いような気もするけど、実際、最短ルートを通れなくて迂回したしな。まあ、多少ボッタクられていても、別にいいか、と思ってお金を渡した。そしたら運転手のおっさんは、5TL札を2枚見せて、何か言っている。

お釣りをくれるのかな? と思ったのだけど、よく聞いてみると「10TLしか出していないから、ちゃんと払え」と言っているらしい。そんな見え透いた手口でお金を騙し盗ろうっていうのか!

うんざりしながら「いや払ったでしょ」と言うと、「すまん、どうかしていた(I’m crazy)」と誤魔化そうとしていた。



TOMTOM Suites

ホテルの前から従業員と思しきおじさんが出てきて、スーツケースを運んでくれてフロントまで案内してくれた。チェックインを済ませる。

先ほどのおじさんが丁寧に部屋の案内をしてくれる。たかちゃんがチップを渡してくれた。

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トムトムスイーツ。こちらもたかちゃんチョイスのホテル。たかちゃん好みの、豪華というよりは洒落た感じのホテルである。僕も旅行だったら、安宿を追求するよりは、多少値が上がってもストレスなくゆっくりできるのがいい。

でもここ、立地はどうだろ。繁華街や駅に近くはなく、アクセスが良いとはいえない。でもそれはそれで、なんでもない街の奥まで入り込んでいるところが、面白くもある。イタリア大使館や学校がそばにあって治安も良さそう。

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閉鎖されたイスティクラル通り

一息ついて、街歩きに出る。

イスタンブールは旧市街、新市街、アジアサイドの、大きく3つのエリアに分かれている。ホテルがあるのは新市街。新市街の中心はイスティクラル通りであるようなので、とりあえずそちらを目指す。

狭いうえに急坂の路地を通り抜け、そこが大通りだな、と思ったら、フェンスが張られていて通れないようになっている。そこにいた警官が、「君たちはツアリストか? この道は封鎖している」という。「どこに行きたいのか?」と聞かれて、適当に「タクシム広場の方」と答えると「あっちの道を通って行け」という。ふうむ、なかなか物々しいぞ。メーデーだから暴動とかあるのかな。

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適当に街歩きを続けてみる。しかしこの辺、急な坂が多いな。そして猫も多い。

 

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レストランの店先で、オマール貝にピラフを詰めたやつが売っていたので買ってみる。これ食べてみたかったやつ。レモンを絞ってもらってパクリ。おや、これはうまい。

また先に進むと、別の店でも売っている。店頭で呼び込みされて、「さっき食べたから」と断ろうとすると、「店によって味が違うんだ」といって、一つ渡してくれる。パクリ。たしかに、こっちもおいしいぞ。

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夕食をどこで食べるか探しつつ、まあ、どこかで見つかるだろうと、あてもなく歩き回る。ジューススタンドでザクロジュースを飲む。カッパドキアでも飲んだけど、この絞りたてザクロジュースは安くておいしくて、旅行中に何度も飲んだ。

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ガラタ塔

これも一つの観光名所なのか。この辺りは比較的にぎやか。チュロスみたいなお菓子を買って食べる。家族連れに写真を撮ってくれと頼まれる。カメラマンとして良い写真を撮ってやろうと意気込むも、塔の全体が入りきらず苦労するなど。

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Bilice Kebapというトルコ料理

だんだん日が落ちてきて、さてどこで夕食にするか、そろそろ見つけなければならないぞ。と、焦るほどに良さげな店が見つからず、困ったなあと思いはじめたころ、店先のテーブルでたくさんの小皿を並べてパクパク食べている人がいて、「ここの店うまいぞ」と教えてくれる。よし、そこに決定だ。

 

2階の席に通してくれる。開放された窓から通りを眺めていると、外の席で食べている人の料理を、通りがかりの観光客が写真を撮ったりしている。たしかにビジュアル的になかなか映えるからな。

店にアルコールは置いていないけど、持ち込んでいいとのこと。隣の商店に行ってビール買ってきた(たかちゃん用に)。でも、大ぴらに飲んでじゃダメらしく、「器に注いでくれ」と言って瓶は持って行った。

そして料理が来た。串焼きの羊肉に、小皿の付け合わせがいろいろ。これはおいしかったね。

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お客さんの寄せ書きが、壁一面にびっしり貼られている。なかなか面白い店に当たってよかった。いや、ここは大当たり。


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開放された夜のイスティクラル通りに、自由を感じる

さて、またホテルまで歩いて帰るとするか。

すると、先ほどはフェンスが張られて封鎖されていたイスティクラル通りが開放されて通れるようになっていた。歩行者天国になってたくさんの人々が行き交う。華やいで浮き足立った雰囲気だった。これが自由というものだ…!良きかな。

 

ドンドルマンアイスを食べる。お客をおちょくるパフォーマンス付き。面白かったけど、あとで冷静に考えてみると、観光地価格のバカ高いアイスだったな。

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そんな細かいことは気にするな! おいしい料理と、街に漂う自由の空気に気を良くしたまま、ホテルに戻ってさっさと寝ましたとさ。

 

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