朝、外に出ると、けっこうな厚さで雪が積もっていてびっくりした。昨日はたかちゃんが「寒いから」といってキムチ鍋を作ってくれて、だから雪が降ったんじゃないか、なんていうのは冗談で、冗談というか、たかちゃんに失礼で、たかちゃんだって料理はするしおいしく作る。
川沿いの道を昨日の夜通ったときは、桜の開花に備えてライトアップも始まっていて、まだ早いんじゃないの、と思ったけど、僕の気持ちが遅れているだけで、近寄って見てみればつぼみもだいぶ膨らんでいるのだろう。少し咲き始めた花もあるのかもしれない。
勇んで咲き始めた花にはかわいそうだけれど、今朝の景色は本当に冬みたいで、寒くて、雪がぐずぐずになっているから歩くと靴にも水がしみ込んで気持ちが悪い。電気ポットでお湯を沸かして温かい紅茶を飲んだ。
でももう冬でもないから、すぐ雪も溶けた。すぐ暖かくもなって桜は咲くのだろう。うっすら差した日差しには春の暖かみが含まれていた。それで、お昼を買いに行こうと思ったら財布を忘れたことに気づいた。念のため家にいるたかちゃんに電話したら「あったよ」と。今日のお昼は、ちょうどケーキがあるからそれでも食べよう。内緒でこっそり持っていたレモンケーキ。ばれてしまった。
