5月3日。トルコに来て5日目かな? しかし、今までにない大型連休中の旅行ということで、日数が多くて、あと何日トルコにいるのか改めて考えないとわからなくなる。自分たちで来ておいてなんだが。確認してみると、今日と明日は丸々残っていて、明後日の飛行機で帰るようだ。
それにしても。長い旅行ということもあり、旅先では知らず知らずのうちに疲労も積み重なっていくみたいだ。非日常のテンションもあいまって、どうやら少し無理をしていたらしい。今日はその無理を溜め込んだ結果が、形になって現れてしまった…。
だんだん具合が悪くなり…
起床時に体の重さを感じて散歩はお休み。のどもちょっと痛むかも。まあ大丈夫かな、と思って朝食を食べに行く。昨日と同じように食べる。ヨーグルト、コーンフレーク、ナッツ、トマト、ケーキ、オレンジジュース、コーヒー。
部屋に戻るとなんだか、胃がムカムカするような不快感がある。まあ疲れているんだろう。そう思って、準備をして出かける。トラムの駅に向かって歩いていると、どんどん具合が悪くなり、ツラすぎてとても普通の状態じゃないので、たかちゃんに言ってホテルの部屋に戻って休むことにする。
あまりの苦しさにうんうん唸りながら、一眠りしようとしてベッドに横になる。少し眠っていただろうか、ふと目が覚めて、急な吐き気を覚えて、耐えきれず床に戻してしまった…。
掃除をして、またベッドに倒れ込む。吐いたら少し楽になったが。
それからまた2時間くらい寝ていた。たかちゃんも休んだり手帳をつけたりしていたようだ。
ふと部屋の電話が鳴った。出てみるとフロントからで、「何か問題はないか? ルームサービスでもいらないか?」と言うので、正直に「吐いてしまったので部屋のクリーニングを頼みたい」とお願いする。最初に部屋に案内してくれた人だった。
「今部屋に行く」といって、掃除のおばちゃんと来てくれた。階上のレストランで休むようにと言ってくれ、支配人っぽい人にも事情を説明してくれたが、その頃には少し気分も回復してきたので、外に出て行くことにする。ホテルの人たちは心配そうな顔で、「無理するなよ」と。トルコ人の優しさと、自己管理できない自分の情けなさでいっぱいになる。
たしかに無理はしていたんだろうなと思う。出発前にトレーニングで負荷もかけていたし、それからずっと動き回っている。旅先では思ったように休まらないものだな。
それに加えて、連日朝も夜も食べ過ぎていて、内臓が疲れていたんだと思う。たぶん僕は内臓があんまり強くない。自転車のトレーニングをしていても、それは感じるところである。
そうだ散髪しよう
外に出たからといって、アクティブに観光に向かう元気はないので、ちょっと散髪でもしようと思った。しばらく髪を切っていなかったので、どこかで髪を切りたいなとは思っていたのだ。帰ったら次の日からすぐ仕事だし、ずっと切れないままになってしまうので。
たかちゃんも、いいね、と賛成してくれたので、さっそく床屋に行くことにした。ホテルに近い通りで床屋を見つけ、入ろうとするとあいにく先客が。それも2組もいて時間がかかりそう。「また後にします」と言ってその辺をぶらぶら。するともう一軒床屋があったので、そちらに入ることにした。
「どんなふうにする?」と聞かれても、細かく髪型を指定する語彙は僕にはない(日本語でもそうだけど)。それで「トルコ人みたいにしてくれ」というと、皆笑った。それで通じたようで(通じてない)、チョキチョキ切りはじめてくれる。どんな髪型になるのか楽しみだ。
途中経過をたかちゃんが撮影。変な日本人が来たな、と床屋の人は迷惑したかな。
切り終わって、頭をゴシゴシ洗い流してくれてスッキリ。
もっと思いきった髪型になるかと思ったけど、まあ割と普通でした。小ざっぱりしていて良い。料金は25TLだったか30TLだったか(500円か600円くらい)。安いし、トルコで髪を切るという経験もできてよかった。ありがとうございました。
BEFORE AFTER
アジアサイドへ渡るも再び具合が…
よし、気持ちも新たに、ちょっと活動再開してみようか。フェリーでアジアサイドに渡ってみよう。それで船着場まで行ってみるが、ありゃりゃ、なんかまた具合が悪くなってきた…。筋肉痛がひどく、体が痛くてゆっくりとしか動けない。
いくつかあるフェリー乗り場から、へろへろになりながらアジア側の街、カドキョイ行きの連絡船を見つけ出し、フェリーに乗る。座っている分には大丈夫。20分ほどでカドキョイに到着。
下船して通りの方に歩いてみるものの、やっぱり体がしんどい。たかちゃんも心配して、何も見ないうちに引き返すことになった。
まっすぐホテルに戻り、僕は泥のように眠りにつく。明日までになんとか回復しますように。たかちゃんはルームサービスをとって食べた。せっかくの旅行なのにごめんね。