雪が降るのではない。雪片に満たされた宇宙を、ぼくを乗せたこの世界の方が上へ上へと昇っているのだ。静かに、滑らかに、着実に、世界は上昇を続けていた。
池澤夏樹『スティル・ライフ』より。大変うつくしい描写ですね。
しかし私はといえばそういう清らかな心境でもなく。雪がしんしんと降り続いていた土曜日と日曜日はは休日出勤のために会社にいて、自分も仕事をしたり人が仕事をしているのを見ていたりしました。そして雪が降っているのを時々見てはただ暗鬱な気分に陥っていました。
ようやく、気持ちに余裕がなくなる類いの仕事も終わったのでこれからは一息つけるだろうか。たぶん、そうとも限らないのでしょうが、まあ、もう少し自分の時間を作って落ち着きたいです。