HAGIBLOG

自転車とお菓子作り

元も子もなくなるような

突発的な忙しさが舞い降りてきたため、ぐるぐると目まぐるしい一週間だった。先週末から休日返上で、平日もジムの営業時間内には帰れなかったから一ヶ月ぶりに家の風呂を沸かした。飯もろくに食べなかった。食物を摂取しなかったから、このところほんの少し蓄えた体内の脂肪や筋肉がエネルギーとなっただろうか。その間、この冬なん度目かの大雪が降った。それもすぐに消えた。3年目の3月だと言っていた。何人かの人が通り過ぎていった。ただこの繁忙も、それでも一週間で終わるのでまだ良いのである、と思い込むのが節度ある対応なのだと信じるふりをしていた。しかし最近はどうも、どこかには向かっている。眠気は自然に遠のいた。朝の空気は冷たいといっても疲弊した体をさらに強ばらせるものではなかった。もうあの空気のやわらかい、こんなふうにあたたかくなるなんて、どこか元も子もないと感じさせるような、あの季節がきていたのだ。