試走その2ーーニールプライド編
たかちゃんの試走に続いて、今度は僕がニールプライドに履かせてみよう。と言いつつ、なかなか走る機会が取れなかったのでした。先日ようやく走ってきました。
キシリウムSLR(1355g)とCommuter25(1405g)との比較では、ちょっとだけCommuter25の方が重量があるけど、漕ぎ出しの重さは感じませんでした。というより十分軽やか。乗り心地としてはCommuter25の方が若干マイルドな気がしました。やはりキシリウムはけっこう剛性が高いのだろうと思う。ペダルを踏み込んだ力がそのまま推進力に変わる、あの感じ。反応性はキシリウムの方が高い。逆に言えばそれはまさに「足を削る」という表現がぴったりの特性で、長く走っていると脚が「棒か」っていうくらい疲労していることもしばしば。
Commuter25はステンレススポークがしなりを生んでくれるというか。多少は脚に優しいのではないかと思いました。ひょっとしたら、タイムを気にせず少し緩めに走るくらいだったら、Commuter25の方が僕の脚質には合っているのかもしれません。平地や下りでの挙動も悪くない、というか、特に気になるところはありませんでした。よく回るなと思いました。
ただやはりブレーキですよ。ブレーキシューは、僕のバイクに付いていたものをそのままで試してみました。ちなみにエグザリット用のマヴィック純正は高いので、スイスストップのFlash Pro BXPを使っています。
ホイールのサイトには「雨天・悪天候時でも圧倒的なストッピングパワーを実現」という説明があるんだけど、これでハードル上がりすぎてたなと思う。なんかちょっと期待しすぎてた。
おそらくは、普通より効かない、ということはないと思う。というか普通のアルミリムよりは効いてるのかもしれない。でもマヴィックのエグザリットリムと比較してしまうと、正直エグザリットが1枚も2枚も上手だな、と。
いや、でもね。本当に互角の性能なんていう結果だったら、4倍も高かった僕のホイールの価値が揺らいでしまう。これはこれで順当な結果だとも言えましょう。
しかし、もちろん性能に4倍の差はないのである。言ってしまえば、ブレーキ効き方の違いだって好みの問題なのかもしれない。感じとしては、エグザリットはブレーキの当て始めから「キュッ」と制動するのに対して、Commuterは「ジワっ」と効く。そっちの方が速度調整しやすいという人もいるかもしれない。
ただ、ブレーキシューがすり減る度合いはかなり早い。(慣らしが済んだら少し収まるかもしれないが)
なんかまだしっくりこないので、他のものも試してブレーキの効き具合と減り具合は見てみたいと思う。
見た目
ブレーキはちょっと期待したほどではなかったけど、セラミック加工によってブレーキ面も黒くなっている、というのはポイントです。黒いリムのホイールは、やはり独特の存在感があるなあと思う。そして黒いホイールというのは往々にして高いわけです。カーボンだったり、アルミの最上位モデルだったり。その点、Commuterであれば比較的安く手に入れられる、と。赤や黄色などの色が入っていないデザインも、フレームのカラーリングの邪魔をしないので良い。
まとめ
ヒルクライムにうってつけの軽さ。黒くて速そうでかっこいい。そんなに高くなく、コストパフォーマンスに優れている。そして他の人が使っていないホイール。そんなホイールが欲しいという方に良いのではないでしょうか。
OSEOUSにはカーボンホイールもラインナップしています。カーボンホイールにもブレーキ面をセラミックで強化させる加工が施されているとのこと。確かにカーボンはブレーキが弱点なので、「セラミック加工でブレーキ性能アップ!」という技術は、むしろカーボンホイールでこそ効果を発揮するのかもしれない。